蚕糸・絹業提携グループ 全国連絡協議会

シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」3

「和装の人たち シーズン2」の3人目は、加賀ゆびぬき講師で絹アクセサリー作家の千明幸代さんです。

第3回目は、「加賀ゆびぬきの作り方について」のお話を伺いました。

とても美しい加賀ゆびぬきですが、どのように作っていくのですか?
 加賀ゆびぬきは、一つ作るのに、シンプルな柄で3〜4時間、複雑なものですと7〜8時間かかります。また、シンプルな柄でも、ものによっては意外と時間がかかる場合もあります。
 まず、芯になる筒状のものに、布と厚紙を巻き付けます。その回りに真綿を巻き、さらにその上に分割線を入れた和紙を巻くんです。この分割線は、模様に応じて入れておきます。そして、分割線に沿って、ひたすら絹糸で縫っていくわけです。
 このかがり縫いの最初の一周で、出来具合が決まってきます。きちんと分割線の上を縫えているかがポイントですね。失敗した場合は、ほどくほうが大変ですので、大概は一発勝負ですね。陶芸家が失敗作を割ってしまうというのと同じかもしれません。

それにしても、大変根気のいる作業ですね。
 そうですね。根気は必要ですね。特に、色合わせでは魅力的な配色ができるようにこだわりがあります。また、絹糸は引き締めることによって艶が出るので、縫い目も糸をかがっていく力も均一になるように縫っています。手仕事でありながらも機械のような精巧さや正確さが生まれるように気を使いますね。
  模様は、基本的なパターンがいくつかあるのですが、そこから分割線の幅やくぐらせ方を変えることによって変化を出していきます。そうしますと、加賀ゆびぬきの表情が一つ一つ変わっていくんです。
 また、複数本の糸を同時に並行して縫っていくやり方もあります。ほかにも、縫い進める方向を変えるとか、いろいろな技術があるんです。そうすることによって、さまざまなバリエーションが生まれてくるわけです。

いろいろなテクニックを駆使することで、美しい加賀ゆびぬきが生まれるのですね。
ありがとうございました。

次回は、着物について、お聞きしていきます。
お楽しみに。

千明幸代さん プロフィール
10年間の公務員生活を経て、加賀指ぬき職人へ
絹糸の繊細さに魅せられて、指ぬきをアレンジした小物を製作したり、組紐や絹糸を用いたアクセサリーも手掛けている。
2018年から百貨店や商業施設での催事や委託販売、講師としても活動している。

ゆびぬき堂
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ネットショップ
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