蚕糸・絹業提携グループ 全国連絡協議会

シリーズ:和装の人たち 舞踊家「桐崎鶴女」8

インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
ひき続き、舞踊家「桐崎鶴女」さんへのインタビューです。
今回は着物のお手入れ、洗い張りについて詳しくお聴きしました。

洗い張りについて教えて下さい。

着物は、幅約38cmの反物から作られます。洋服は型紙どおりに切りますが、着物は反物の幅に鋏は入れません。幅は縫いしろで調節するだけですのでほどくと反物に戻りますし、幅広い寸法に仕立て直すことができます。

まず着物を反物に戻して水に通して洗います。生地が縮むので、竹ひごを張ったり通したり、蒸気を当てたりして伸ばして幅を整えます。これを洗い張りといい、乾かしたらまた着物に仕立て直すのです。この時に左右の生地を入れ替えたり、物によっては裏表を入れ替えたりすることもできますし、何より絹が生き返ると言われています。織によっては更に風合いが増してとろりと体になじむようになるものもあります。

着物は『親子三代』といいますが、着る人が変わってもその人の寸法に直して着続けることが出来ます。そして傷んできたら、布団や座布団にしたり、子供の産着、袋物などと、だんだんと小さなものになって、最後はお手玉や、ハタキになっていきます。着物はとてもエコロジカルに使い尽くすことができるのです。この考え方を、私は大切に残したいと思っています。        

ありがとうございます。

次回は着物の着方についての内容をお送りします。
(更新予定6/25)

【桐崎鶴女】

地唄舞上方舞舞踊家「閑崎ひで女」に師事、名取を許される。早稲田大学大学院にて舞踊研究を経て「世界のダンスⅡ」にて東京の地唄舞について執筆。東京・自由が丘、日本橋にて教室を主宰。コレド室町、三越カルチャーサロン等にて講座を開催するなど舞踊公演多数出演。地唄舞の技法を解きほぐして解釈するなどして、東京で継承されてきた地唄舞の研鑚・継承・普及に取り組んでいる。

http://tsurujo.jp/

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