蚕糸・絹業提携グループ 全国連絡協議会

シリーズ:和装の人たち 舞踊家「桐崎鶴女」11(最終回)

インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
ひき続き、舞踊家「桐崎鶴女」さんへのインタビューです。
最終回は着物についてのお話しをお聞きしました。

今までのまとめをお願します。

着物を着る楽しみですか…..。着物はシルエットは殆ど変わらないので質感や色柄で遊ぶのが醍醐味ではないでしょうか。季節感や気分に合う色を選ぶのも楽しみの一つです。前日に帯締めなどの色合わせをしている時は時間を忘れます。
昔の着物はしっとりしていて重みがあって体に沿うんですよね。ですから、できる限り本物に触れて欲しいと思います。

日本人は昔から様々なものに魂があると感じてきました。筆供養とか針供養とかしますよね。魂があるから大切にする。ぞんざいにできない。だから作る時も扱うのも丁寧に対峙する。じっくり向きあうから、その感性があるから、ほんの少しの違いを楽しんだりできるんです。風の名前、雨の名前は二百以上もありますし、色の名前などもものすごく豊かですよね。人の気持ちを表す表現も沢山ありますし、相手のほんの少しの気持ちの動きを慮ったりする配慮へとつながります。ぞんざいにせず、ずっと大切に使い尽くすから愛着や思い出がモノと一緒に寄り添ってくれる。
そのような感性を学ぶのに、子供達には、知識ではなく、沢山の方々の丁寧な手ざわりや心配りの積み重ねでできあがった本物の絹に触れてもらって、感覚として五感で学んでほしい、と言うのが私の願いです。 

ありがとうございます。


【桐崎鶴女】

地唄舞上方舞舞踊家「閑崎ひで女」に師事、名取を許される。早稲田大学大学院にて舞踊研究を経て「世界のダンスⅡ」にて東京の地唄舞について執筆。東京・自由が丘、日本橋にて教室を主宰。コレド室町、三越カルチャーサロン等にて講座を開催するなど舞踊公演多数出演。地唄舞の技法を解きほぐして解釈するなどして、東京で継承されてきた地唄舞の研鑚・継承・普及に取り組んでいる。

http://tsurujo.jp/

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