純国産宝絹

絹にまつわる「ヒト」「コト」「モノ」

SEASON 3-3. 富岡製糸場の「モノ」

明治5年(1872年)、日本の近代化を目指して創建された富岡製糸場。平成26年6月には世界遺産にも登録されたすぐれた文化遺産ですが、内部では富岡シルクブランド協議会の窓口を担う富岡市の富岡製糸場戦略課が群馬県産の生糸の未来のために、日々さまざまな取り組みをしています。

 明治5年(1872年)、日本の近代化を目指して創建された富岡製糸場。平成26年6月には世界遺産にも登録されたすぐれた文化遺産ですが、内部では富岡シルクブランド協議会の窓口を担う富岡市の富岡製糸場戦略課が群馬県産の生糸の未来のために、日々さまざまな取り組みをしています。新しいものづくりもその一つです。

 これは富岡製糸場の「ヒト」でご紹介した笹口晴美さんが開発したシルクオーガンジーのストール「Akebono」です。最上質とされる春に生産された「春繭」を、熱乾燥の処理をせずに生のまま生糸に仕上げること(生引き)で、しなやかな風合いと美しいグラデーションを実現しました。希少性の高い「ぐんま細」という極細(2.2デニール)の生糸を二重構造のオーガンジーに織り上げた生地に、捺染で最低5回色を重ねて染めるという難しい工程を経てできあがります。
 そのグラデーションが夜明けの黎明を思わせることから「Akebono(あけぼの)」と名付けられました。その色の美しさと風合いに魅了され、色違いを求めて二度三度と、富岡製糸場の中にある「シルクギャラリー」に足を運ぶ人もあり、今や富岡シルクを代表する名品となっています。

 外部のデザイナーとのコラボレーションによるものづくりも試みられています。 右は世界的なテキスタイルデザイナー皆川明氏のスタジオ「ミナ ペルホネン」との、左は地元のろうけつ染めアーティスト大竹夏紀さんとのコラボで生まれたスカーフです。
 外部デザイナーとの交流は富岡製糸場のものづくりに新しい風を吹き込み、またPR効果も生んでくれています。


富岡製糸場 住所:〒370-2316 群馬県富岡市富岡1−1
☎ 0274-67-0075
http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/