純国産宝絹

絹にまつわる「ヒト」「コト」「モノ」

SEASON 2-3. 伊と幸の「モノ」

伊と幸では、純国産繭を使ったさまざまな商品開発が行われています。高品質な繭から生まれる商品はもちろん、そうでない繭の命も無駄にしない。そんな伊と幸のものづくりです。

伊と幸といえば2種類の純国産絹の白生地「松岡姫」と「又昔」を思い浮かべる人が少なくありません。山形県発祥の松岡姫と群馬県発祥の又昔は、どちらも先代社長が、純国産絹を守り残すために養蚕から製織までを信頼の置ける職先に依頼して自社ブランド化を図ったものです。
中でも「松岡姫」は、繭から白生地までを同じ名前に統一し、品質保証と認知度をアップさせるという日本で初めての取り組みをした伊と幸自慢の純国産製品です。
このようにブランド化することで純国産絹の白生地の付加価値を上げ、需要を喚起して純国産絹を絶やさない努力をしているのです。

一方で、貴重な純国産繭を一粒も無駄にしないための商品も開発しています。
どうしても出てしまう不良繭や糸を使った紬づくりです。作家の感性と手で、糸の不具合でできる節を“味わい”に変えて作品のレベルにまで高めたこの紬は、1反分で約3500粒の不良繭を廃棄から救い、なおかつ年に3反ほどしかできないことからその希少性を高く評価されて、欲しい人が後を絶ちません。

そしてもう一つ、伊と幸×純国産絹で見逃せないのは染色工房への白生地の提供です。 自然美を幻想的に表現した作品づくりをするこの工房にとって、発色と風合いが特別な純国産絹の白生地は欠かせないものだそう。長年に渡り、その大事な白生地を安定的に提供している伊と幸とは強い絆があります。
「きものが好きな人は触っただけで“あ、これいいね”と言います。説明を不要にしてくれる生地なんです」と父の津室道雄さん。「それにいい生地は作業もしやすく、職人にも優しいのです」と息子の伸吾さん。今や「アトリエ津室」だけのオリジナル文様の白生地を別注するほど、純国産絹を愛用しています。


株式会社伊と幸 住所:〒604-8176 京都市中京区御池通室町東入る竜池町448-2
☎ 075-254-5884
http://www.kimono-itoko.co.jp