純国産宝絹

絹にまつわる「ヒト」「コト」「モノ」

SEASON 1-1. 西陣織会館の「ヒト」

世界的な織物ブランド「西陣織」の広報拠点である西陣織会館。 そこで国産絹のPRにつとめる人を訪ねました。

 西陣織会館は、550年の歴史を持つ西陣織の生産地の真ん中にある観光施設です。きものショーや職人の実演を通して、世界に西陣織を発信し、そのファンを増やすことを目指して、毎日多くの観光客を受け入れています。

 同会館の館長をつとめる大槻ゆづるさんは、平成19年に介護職からの転職で会館の職員になり、その3年後の平成22年に館長に就任しました。30名余りの女性スタッフを率いて、年間約25万人の来館者に西陣織の歴史、現状、そして魅力を伝えることに心を砕いています。
 「観光施設の長として、西陣織にどう貢献すれば良いかを考え、実行することがいちばん大事な仕事です。「もちろん西陣織のルーツである純国産の繭や、そこから採れる生糸についても思い入れがあります。それを来館者、特に若い世代の修学旅行生に伝えたいと思い、体験プログラムや展示物の開発に取り入れています」と言う大槻さんは、使い手・買い手である女性の視点と工夫をもって、西陣織の世界に新風を吹き込み続けている頼もしい存在です。

 山口明子さんは、そんな大槻館長をささえるスタッフの一人です。
 山口さんは、15年前にこの会館で開かれていたつづれ織り教室に生徒として通うようになったことがきっかけで織物の世界にはまり、会館のスタッフになりました。
 とはいえ、この会館では好きな織物だけをしていていいわけではありません。体験プログラムの講師から、いろいろな実演、2階の売店で販売する商品づくりに蚕の世話。「会館の植え込みを使って桑の葉も育てているんですよ」と山口さん。
 違う毎日を、日々楽しめる-----これが西陣織会館のスタッフに求められる資質であり、資格なのでしょう。

次回は西陣織会館の「コト」。純国産絹に関する活動やイベントについてお届します。

西陣織会館 住所:京都市上京区西堀川通り元誓願寺上る 竪門前町414番地 
☎ 075-451-9231
営業時間:10:00~18:00(12月29日~1月3日のみ休館
◆きものショー(1日6回開催・無料)、職人実演見学
http://www.nishijinori.jp/